自然素材ってなんなん?②

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自然素材ってなんなん?②

 無垢材のほか   自然素材-呼吸する家      

 

住宅に使われる主な自然素材には、無垢材の他にも珪藻土や漆喰などの塗壁材があります。最近は珪藻土や漆喰を塗る方も増えてきました。

 

「珪藻土ってバスマットや、コースターとかに使われてるやつでしょ」

「漆喰ってお城や蔵なんかに塗ってるやつでしょ」

 

知っているけど、「その違いわかる?」って言われても具体的にはよくわからない・・・そんな珪藻土と漆喰の違いをお話します。

 

珪藻土   

珪藻土とは藻の一種である「珪藻」の遺骸が海や湖の底に沈み、積み重なってできた植物プランクトン(藻)が化石化したものです。昔から火に強い土として七輪や耐火レンガの原料として使われてきました。

 

調湿効果

珪藻土は、無数の大小の穴があります。この穴が呼吸することにより、非常に優れた調湿効果があります。調湿効果とは、湿度の度合いによって、湿気を吸収したり、放出したりしてくれることをいいます。

夏の湿気が多い時期、冬の乾燥が気になる時期でも、ダニやウィルス、カビなどが発生しづらい環境を作ってくれます。

漆喰も同様の効果がありますが、効果は珪藻土の方が優れています。

 

消臭効果

湿気を吸収すると同時にニオイも吸収してくれます。脱臭・消臭効果だけではなく、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドも吸着除去してくれます。

 

耐火性

珪藻土は耐火性に優れており、昔から耐火レンガガや七輪の原料として使用されています。
 

珪藻土は「顔料(着色料)」を混ぜることから様々な色を出すことが可能なので、お部屋のアクセントカラーとして使用することができます。

漆喰    

漆喰は石灰質の貝殻が海底に蓄積されて長い年月をかけて化石化した石灰石を焼いて作られた消石灰が主原料となります。消石灰とは、学校のグラウンドで白線を引くときに使用されています。

 

調湿効果

珪藻土と同様に漆喰にも調湿効果があり、室内の湿度を一定に保つ働きがあります。昔から蔵の内壁にも使われており、収蔵品を湿気や乾燥から守ってきたといわれています。

 

消臭効果

様々な生活臭を吸収し、消臭効果があります。また、強アルカリ性で抗菌性があり、ホルムアルデヒドや臭いなどを吸着分解する機能があります。

 

耐火性

壁材に使われることが多い漆喰は、燃えにくい素材として知られています。建築基準法の中でも不燃材料として認められており、火が燃え広がりにくいのが特徴です。

 

 

珪藻土も漆喰も、自然のものを主原料とした素材ですが、壁材として使われる時は、珪藻土は粉末状になりそのままでは固まらないため固化材が配合されています。

その割合などによって、製品の効果が変わる場合があります。漆喰は消石灰に水や海藻のりなどのつなぎ材が混ぜられます。漆喰の場合も施工性の安定のため樹脂製の

素材が含まれている場合があり、その量によって効果が変わります。

自然素材の効果をより実感したい場合は、配合成分を確認すると良いでしょう。

 

 まとめ       

「自然素材って高そう」

「耐久性や耐火性が心配」

「手入れが大変そう」

そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

自然素材は、新建材などと比べて高価なものと思われがちです。しかし、国産材の値段は下がり続けていて、今までのように、ただ単に「高い」というイメージはありません。

 

私たちのように、工務店同士のネットワークによって材料の共同購入が行われるケースもあり、これによって、さらなるコストダウンが期待できます。

 

また、手をかけた分だけ味わいや輝きが増すのも無垢材や自然素材のいいところ。特別な手入れは必要なく、汚れたら雑巾がけなどをすれば十分。

 

無垢材は年月を重ねるほど強度が増していくという特徴もあるため、耐久性や耐震性にもすぐれています。

 

自然素材の家は、お子さんをお持ちのご家庭にもおすすめです。無垢材は、衝撃をやわらげたり、反響音を吸収したりする効果もあるので、お子さんが家中を走り回っても安心です。

元気にのびのびと遊ばせてあげることができます。

 

 自然素材の家は、いわば「こだわりの家」

 

「こだわりの家」だからこそ、たくさん工務店に質問してみてください。
私たち工務店も、自然素材の奥深さ、自分に合った素材はどういうものなのかなど、あなたに知ってほしいことや伝えたいことがたくさんあるのです。

 

住むほどに味わいの出る、自然素材の家。心地のよい家は、きっと「帰りたくなる家」になるはずです。

 

 

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