自然素材ってなんなん?

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自然素材ってなんなん?

前回、自然素材を使った「健康住宅」には明確な定義はない、とお話しましたが、今回は自然素材とはどのようなものがあるのか、もう少し詳しくお話します。

自然素材選びの参考にしてください。

 

 自然素材にはどんなものがある?       

無垢材

無垢材とは、「純粋無垢」という言葉の通り、「自然そのもの」の木材のこと。「無垢材」は丸太から切り出したままの自然な状態の木材です。

それに対し「集成材」は、木板を接着剤で張り合わせてブロック状にした木材で「自然素材風」と言うことができるかもしれません。

 

無垢材にはどんな特徴があるのでしょうか?

  1. 調湿作用によって夏場快適に過ごせる
  2. 冬場でも冷気が伝わりにくいため、冷えにくい
  3. 経年による変化を楽しめる
  4. 自然な木の香りを楽しめ、さまざまなニオイを和らげてくれる消臭効果も。
  5. 接着剤を使用しないのでシックハウス症候群の心配がない

 

天然の木を使った木材は、製材してからも呼吸を続けているので隙間や反りが生じることがあります。しかし、しっかり乾燥させることで狂いを少なくしたり、強度を高めることが十分可能です。

なにより、無垢材だけが持つ木のあたたかさややわらかさ、そして、心と体を癒してくれる健康効果は、本物の自然素材だからこそ得られる魅力の一つでしょう。

 

 無垢材にはどのような種類がある?      

木の種類によってその性質や用途は異なります。

【スギ】

一般的に土台や柱など家の構造部分に使われることが多いのが、スギやヒノキです。スギは、日本で最も多い木で、比較的安価で手に入れることができます。木目がまっすぐで、柔らかく加工がしやすいため、幅広いデザインが可能になり、洋室にもよく利用されます。床材にスギを使用すると肌触りが良く、素足で歩くと非常に気持ちが良いでしょう。

 

【ヒノキ】

ヒノキは日本を代表する高級木材です。ヒノキ風呂なども人気があり、木目の美しさや香りの良さが特徴です。床材に使用すると部屋全体がヒノキの香りが広がります。スギに比べて成長が遅く、建材として使えるまで時間がかかるため、強度があり、耐水性、耐久性に優れています。

 

【パイン】

パイン材は、日本語で言うと松の木のことで、マツ科の木から取れる建材のことを指しています。建材だけでなく、家具などにもよく利用されています。最初は白っぽい明るい色ですが、経年変化により茶色っぽいアメ色へと変わるのでヴィンテージ感を味わうことができます。アンティーク家具にも使用される素材で、北欧家具にもこのパイン材が使われています。

 

【ケヤキ・ナラ・サクラ】

スギ・ヒノキ・パインは針葉樹で、ケヤキ・ナラ・サクラは広葉樹です。針葉樹はやわらかく、加工がしやすいのに対し、広葉樹は硬く、加工が難しいものが少なくありません。反面、傷がつきにくいので床材などとしてよく利用されています。中でもケヤキは耐久性が高く、古くから寺社の建築にも使われています。また、サクラは木目が美しく工芸品の材料としても人気です。

 

 

 無垢材のどう選べばいい?         

木の種類でお話したように、スギ・ヒノキ・パインなどの針葉樹で柔らかく、見た目も感触もあたたかみがあることが特徴です。足腰に優しく、素足で歩くと心地よさを感じます。傷がつきやすいという一面がありますが、廊下やゆっくりとくつろぐリビングなどにおすすめです。経年による味わいを増すのも針葉樹の特徴です。

一方、ケヤキ・ナラ・サクラなどの広葉樹は、木目が美しく、落ち着いた色合いが特徴です。床材に使用する場合、傷がつきにくいので、子ども部屋やキッチンといった、イスなどを使う機会の多い部屋に向いています。

 

このように木の種類によってそれぞれ特徴が違います。価格以外にも部屋の雰囲気や場所、用途に合わせて最適な無垢材を選ぶと良いでしょう。

同じ木でも製剤の方法やどの部分を使うかで雰囲気が違って見えます。

また、天然オイルなどのワックスを塗ることでも印象がガラリと変わります。

工務店とよく相談し、暮らしに合った無垢材を選んでください。

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